アンコールで暑中見舞い!
毎度、まめゆかさんの素敵イラストが目印!「salty blog」です。
今年のバンド少女たちも大好評なのですが…、
そんな折、「ちょっと待った~!」という声が。

皆さん覚えていますか?
2010年の「salty blog」を彩ってくれた、制服シリーズの女の子4人。
それぞれの学校でそれぞれの高校生活を送っていた彼女たちが…、
何と!2011年春、同じ大学で出会ってしまったようです。
ちょっと様子を見てみましょうか?
- ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ -
~ 春のプレリュード ~
とある郊外の大学。そこから伸びる、桜並木の歩道。
ほんの数週間前に咲き誇っていたはずの桜の花はすでに無く、
今はもう緑の葉に被われている。
西に傾いた太陽は、葉っぱの影を落としながら、歩道を飴色に染めている。
「この夕日の色を絵の具で作るには、何色と何色を混ぜれば?」
高校時代に美術部だった私は、そんなことを考えながら、
レンガの歩道を足早に歩いた。
坂の途中の小さな喫茶店へ。
「カランカラン」
ドアに付いたカウベルの音が鳴りやまないうちに、
「アキ、遅っそーい!」
ナツの大きな声が重なる。
見れば、他のふたり…ハルとフユ…もすでに座っていて、小さく手招きしている。
「ごめんごめん。でも、私だけ4限の授業3号館なんだから、仕方ないよ」
と、みんなが知っているはずのことを、つい言い訳してしまう。
それに、他のメンバーより遅れたと言っても、せいぜい5分か10分。
ハルのミルクティーも、フユのエスプレッソも大半が残っている。
しかし、ナツの前のグラス…レモンスカッシュが入っていたはず…は、
すでに空であった。
「急いで歩いたから、のど渇いちゃった。マスター!アイスティーね」
「はーい、ダージリンのストレートだったね」
そうか、もうマスターに覚えられてしまうほどここへ来てるんだな…と、
指を折って数えてみる。
「…1、2、3、4…もう4度目か」
「そうそう、ナッちゃんに拉致されてからね」と、ハル。
「ちょっとー、人を犯罪者みたいに言うなー」、ナツが口をとがらせる。
入ったばかりの大学で、オリエンテーションが終わるやいなや、
「これはもう運命でしょ!でしょ!でしょ!」
そう言い張るナツに集められたのが、この4人。
春香、千夏、秋穂、美冬。
4人それぞれの名前に、季節を表すひと文字が含まれている。
同じ大学の同じクラスで、この4文字が揃う確率がどの程度かはわからないが、
これも何かの縁…というものだろうか?
もちろん、私だって新しい大学で新しい友達を見つけたい気持ちはあるし、
強引な「千夏さん」に文句を言いながらも、決して嫌々付いて来た訳ではない。
いざ話をしてみると、打ち解けるのも早くて、
お互いを…ハル、ナツ、アキ、フユ…と、呼び合うようになり、
それぞれ出身地も趣味も違うのに、
この4人でいるとなんとなく居心地の良さを感じていた。
そして、週に一度はこの店で集まるようになったのである。
「はーい!全員揃ったところで、お知らせがありまーす」
ナツがそう切り出すと…、
すでにある程度の話は聞いているのだろう、ハルとフユはにやにやと、
私の反応をうかがおうという態勢。
「今度の土曜日に、お泊り会をします!」
「って、どこで?」
「はいはーい、あたしの家だよ」と、答えたのはハル。
「ふーん、もう、私が来る前にだいたい決まっちゃってる感じね」
「えー、アキちゃんってば、何かご不満?」
「別に…何か予定ある訳じゃないし…私も行きますとも。
ただ…話が早過ぎだろ!って言いたかっただけよ」
「じゃあ、決定ね!」と、ナツ。
フユも…特に口は挟まないものの、ニコニコと頷いている。
「持ち物は…食べ物!特に甘い物!
各自、一押しのスウィーツを持って来ること!」
「はい!隊長!」
いつものとおり、何でも仕切るナツ、それに乗っかるハル。
「それからぁ…」
ナツは、思わせぶりにひと呼吸置く。
「全員、勝負下着で来ること!」
「えー?何それー!」
「だって、女子会なんだから、下着の見せっこは基本じゃない?」
「き、基本…って…」
ハルと私が戸惑っていると…。
「わー!それ、すごい楽しそう!」
いきなりテンション上がったのは、フユである。
「ちょっと、フユ、そこ食いつくか!?」
いつもはクールなフユが、嬉しそうに言う。
「実はね、私、下着集めるのが好きで、
ネットの通販とかで可愛いの見つけると、つい買っちゃうんだ」
「うわ、フユちゃん、意外な趣味」、びっくりした様子のハル。
「うんうん、女子として、そういうのにトキメク気持ち、良くわかるぞー」
ナツはフユの頭を撫でている。
どうやら、これで話は決まりのようだ。
「じゃ、そういうことだから、今度の土曜日よろしくね!」
大学生としての新しい生活は、まだ始まったばかり。
この先どんなことが起きるのかわからないけれど、
とりあえず目の前の面白そうなことに乗っかっておくのも悪くないよね。
うん、土曜日が楽しみになって来たかもしれない。
- ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ -
さて、実は、ここからが本題!
…2010ガールズたちのアンコールと、暑中お見舞いを兼ねて…
「ポストカード・プレゼント企画」を行います。
この4人の新作イラストを、まめゆかさんに描いていただきました。
これをポストカードにして、プレゼントいたします。
・4人がモデルの新作描きおろしです!
・絵柄は秘密…上のストーリーで察してください(笑)。
【8月7日追記】
ご応募いただきました皆様、ありがとうございました。
本日、発送いたしました。
数日中に届かない場合は、お問い合わせください。
よろしくお願いいたします。
今年のバンド少女たちも大好評なのですが…、
そんな折、「ちょっと待った~!」という声が。

皆さん覚えていますか?
2010年の「salty blog」を彩ってくれた、制服シリーズの女の子4人。
それぞれの学校でそれぞれの高校生活を送っていた彼女たちが…、
何と!2011年春、同じ大学で出会ってしまったようです。
ちょっと様子を見てみましょうか?
- ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ -
~ 春のプレリュード ~
とある郊外の大学。そこから伸びる、桜並木の歩道。
ほんの数週間前に咲き誇っていたはずの桜の花はすでに無く、
今はもう緑の葉に被われている。
西に傾いた太陽は、葉っぱの影を落としながら、歩道を飴色に染めている。
「この夕日の色を絵の具で作るには、何色と何色を混ぜれば?」
高校時代に美術部だった私は、そんなことを考えながら、
レンガの歩道を足早に歩いた。
坂の途中の小さな喫茶店へ。
「カランカラン」
ドアに付いたカウベルの音が鳴りやまないうちに、
「アキ、遅っそーい!」
ナツの大きな声が重なる。
見れば、他のふたり…ハルとフユ…もすでに座っていて、小さく手招きしている。
「ごめんごめん。でも、私だけ4限の授業3号館なんだから、仕方ないよ」
と、みんなが知っているはずのことを、つい言い訳してしまう。
それに、他のメンバーより遅れたと言っても、せいぜい5分か10分。
ハルのミルクティーも、フユのエスプレッソも大半が残っている。
しかし、ナツの前のグラス…レモンスカッシュが入っていたはず…は、
すでに空であった。
「急いで歩いたから、のど渇いちゃった。マスター!アイスティーね」
「はーい、ダージリンのストレートだったね」
そうか、もうマスターに覚えられてしまうほどここへ来てるんだな…と、
指を折って数えてみる。
「…1、2、3、4…もう4度目か」
「そうそう、ナッちゃんに拉致されてからね」と、ハル。
「ちょっとー、人を犯罪者みたいに言うなー」、ナツが口をとがらせる。
入ったばかりの大学で、オリエンテーションが終わるやいなや、
「これはもう運命でしょ!でしょ!でしょ!」
そう言い張るナツに集められたのが、この4人。
春香、千夏、秋穂、美冬。
4人それぞれの名前に、季節を表すひと文字が含まれている。
同じ大学の同じクラスで、この4文字が揃う確率がどの程度かはわからないが、
これも何かの縁…というものだろうか?
もちろん、私だって新しい大学で新しい友達を見つけたい気持ちはあるし、
強引な「千夏さん」に文句を言いながらも、決して嫌々付いて来た訳ではない。
いざ話をしてみると、打ち解けるのも早くて、
お互いを…ハル、ナツ、アキ、フユ…と、呼び合うようになり、
それぞれ出身地も趣味も違うのに、
この4人でいるとなんとなく居心地の良さを感じていた。
そして、週に一度はこの店で集まるようになったのである。
「はーい!全員揃ったところで、お知らせがありまーす」
ナツがそう切り出すと…、
すでにある程度の話は聞いているのだろう、ハルとフユはにやにやと、
私の反応をうかがおうという態勢。
「今度の土曜日に、お泊り会をします!」
「って、どこで?」
「はいはーい、あたしの家だよ」と、答えたのはハル。
「ふーん、もう、私が来る前にだいたい決まっちゃってる感じね」
「えー、アキちゃんってば、何かご不満?」
「別に…何か予定ある訳じゃないし…私も行きますとも。
ただ…話が早過ぎだろ!って言いたかっただけよ」
「じゃあ、決定ね!」と、ナツ。
フユも…特に口は挟まないものの、ニコニコと頷いている。
「持ち物は…食べ物!特に甘い物!
各自、一押しのスウィーツを持って来ること!」
「はい!隊長!」
いつものとおり、何でも仕切るナツ、それに乗っかるハル。
「それからぁ…」
ナツは、思わせぶりにひと呼吸置く。
「全員、勝負下着で来ること!」
「えー?何それー!」
「だって、女子会なんだから、下着の見せっこは基本じゃない?」
「き、基本…って…」
ハルと私が戸惑っていると…。
「わー!それ、すごい楽しそう!」
いきなりテンション上がったのは、フユである。
「ちょっと、フユ、そこ食いつくか!?」
いつもはクールなフユが、嬉しそうに言う。
「実はね、私、下着集めるのが好きで、
ネットの通販とかで可愛いの見つけると、つい買っちゃうんだ」
「うわ、フユちゃん、意外な趣味」、びっくりした様子のハル。
「うんうん、女子として、そういうのにトキメク気持ち、良くわかるぞー」
ナツはフユの頭を撫でている。
どうやら、これで話は決まりのようだ。
「じゃ、そういうことだから、今度の土曜日よろしくね!」
大学生としての新しい生活は、まだ始まったばかり。
この先どんなことが起きるのかわからないけれど、
とりあえず目の前の面白そうなことに乗っかっておくのも悪くないよね。
うん、土曜日が楽しみになって来たかもしれない。
- ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ - ☆ -
さて、実は、ここからが本題!
…2010ガールズたちのアンコールと、暑中お見舞いを兼ねて…
「ポストカード・プレゼント企画」を行います。
この4人の新作イラストを、まめゆかさんに描いていただきました。
これをポストカードにして、プレゼントいたします。
・4人がモデルの新作描きおろしです!
・絵柄は秘密…上のストーリーで察してください(笑)。
【8月7日追記】
ご応募いただきました皆様、ありがとうございました。
本日、発送いたしました。
数日中に届かない場合は、お問い合わせください。
よろしくお願いいたします。
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